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    レストランひらまつ広尾(フレンチ/広尾/東京)~ひらまつの本店に望むことは・・・

    スペシャリテの赤ピーマンのムースとトマトのクーリー

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    松葉ガニ、トリュフ、カリフラワー

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    私が「ひらまつ」グループのレストランに行くようになったきっかけは、三重県の志摩にある、HIRAMATSU HOTEL&RESORT志摩というオーベルジュに泊まってからです。それまで「ひらまつ」について、レストランチェーンの1つとして、いいイメージはありませんでした。有名レストランのシェフが全国に支店やセコンド店を展開するするのはよくある話ですが、えてして名前倒れなことが多かったからです。「ひらまつ」グループのこのオーベルジュもそんなに期待していませんでした。しかし現実はいい意味で裏切られました。絶品のフレンチと、一流のおもてなしに感動したのです。とりわけ、シェフと女将がまるで自分たちがオーベルジュのオーナーのような心あたたまる振る舞いで接してくれたのも最高でした。雇われマネージャーでもオーナーであるかのようなホスピタリティを持って働いているのです。まるでヨーロッパの家族経営の伝統あるオーベルジュに泊まったかのような気分になりました。

    シャンデリアのある優雅な1階の個室

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    それ以降、私は急速に「ひらまつ」ファンになり、熱海や仙石原のオーベルジュや「メゾン・ポルボキューズ」「フィリップミル東京」「ひらまつ高台寺」などのひらまつの店を次から次へと訪問していきました。私が「ひらまつ」を評価するのは各お店が画一化していず、それぞれが個性を持っているからです。当たり外れがなく、一定のレベルの味が担保されているのも魅力です。
    とはいえ、ひらまつグループの本家本元「ひらまつ広尾」には行ったことがなく、それで今回訪問することにしました。1982年、シェフの平松宏之氏は小さなレストラン「ひらまつ亭」を開いたことから「ひらまつ」の歴史は始まります。シェフの平松宏之氏の唯一無二のフランス料理は確かな技術と豊かな感性から生み出されました。その後、日本人初のフランスでのミシュランの星を獲得や株式公開、そしてレストラン30軒以上、ホテル(オーベルジュ)7軒の一大グルメ王国を築きあげます。

    黒毛和牛のフィレ肉と季節野菜

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    広尾駅近くの本店は4階建て。地下が美術館のようなギャラリー、1階はウェイティング・スペースと個室。2階は個室とバー。3階がメインダイニング。4階が厨房。無駄なスペースの多さ、これこそグランメゾンの要件かと思うほどの余裕あるスペースと格式の高さはさすがと思いました。「ひらまつ」グループのフラッグシップ店にふさわしい料理とサービスに本当に満足しました。
    しかし、思わぬ問題が発生しています。昨年の末以来、「ひらまつ」グループの会社、「株式会社ひらまつ」と、もとのオーナーであった平松宏之氏の会社「ひらまつ研究所」が訴訟沙汰になって、何やら揉めているとか。「ひらまつ研究所」はこの「ひらまつ広尾」の他2店を経営し、残りは「株式会社ひらまつ」傘下となっているらしい。詳細は分からないのでこの裁判についてはコメントはしませんが、ただ一言いいたいことがあります。レストランは人々に夢を与える職業です。訴訟は確実に「ひらまつ」のブランドを毀損します。話し合いにより問題を解決してほしいと、「ひらまつ」の一ファンとして、切に願っています。(2020年12月訪問)

    レストラン名レストランひらまつ広尾
    ジャンルフレンチ(フランス料理)
    住所東京都港区南麻布5-15-13
    TEL03-3444-3967
    予算ランチ5000円から、ディナー10000円から
    座席32席
    個室あり
    予約の可否

     

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