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    奈良【奥大和】6大パワースポット&グルメの旅 オーベルジュにも滞在

    大神神社、狭井神社
    女人高野と呼ばれる室生寺

    女人高野と呼ばれる室生寺

    あまり知られていませんが、奈良にはすごいパワースポットがあちこちに存在しているのです。まずは日本最古の神社である大神(おおみわ)神社。まさに日本有数のパワースポットなのです。大神神社の摂社である、病気平癒の神様が祀られる狭井(さい)神社では御神水をゲットできます。牡丹で有名な長谷寺(鎌倉の長谷寺でなく奈良のです)や女人高野の室生寺なども見逃せません。いずれも奈良市ではなく、奈良中部から奥大和を巡る巡礼の旅となります。
    パワーチャージした後のお楽しみはグルメ。奈良には予想外に隠れた美食店が多いのです。今回は神社仏閣めぐりと併せて訪れたいお店をご紹介します。また、秘境の地に佇む素敵な美食のオーベルジュでの滞在体験もぜひご覧ください。

    1日め その① 大阪上本町→桜井→三輪→大神(おおみわ)神社

    大神(おおみわ)神社は日本最古の神社

    大神(おおみわ)神社は日本最古の神社

    奈良にあるパワースポットのうち、代表格といえる大神神社へ向かいます。わざわざ訪れる価値がある神社ですが、アクセスがややこしいので詳細をご紹介しましょう。
    大阪からは大阪上本町より、近鉄急行五十鈴川行きなどで桜井へ。所要約40分。桜井からJR線に乗り換えて、三輪まで約3分。三輪より大神神社へは徒歩5分。
    東京からはいくつかのルートが考えられます。距離的に一番近いのは、名古屋経由。東京から新幹線で約1時間35分で名古屋へ。名古屋より、近鉄特急で名張へ。名張より近鉄急行に乗り換え桜井へ。名古屋から桜井までは約2時間程度。名古屋から名張の特急は1時間に1本しかないため、この特急の時刻に合わせて、東京から名古屋の新幹線の切符を取るのがコツ。

    狭井神社。ここからご神体の三輪山への登山をする

    狭井神社。ここからご神体の三輪山への登山をする

    また、京都経由は距離が長くなりますが、特急の回数が多いので便利。所要時間も短いのです。東京から新幹線で約2時間10分で京都へ。京都より近鉄特急で大和八木へ。大和八木から桜井へは近鉄急行で。京都から桜井まで約1時間程度。
    いずれにしても最強のパワースポットへの道のりは長いですね。でもはるばるたどり着いてこそ、ご利益も大きいのではないでしょうか?
    大和国一の宮である大神神社は三輪明神とも呼ばれています。三輪山がご神体で、日本最古かつ日本で有数のパワースポットなのです。

    1日め その② 狭井(さい)神社→そうめん處森正でランチ

    狭井神社の御朱印

    狭井神社の御朱印

    大神神社の参拝を終えたら、次に向かうのは狭井神社です。ここも三輪山がご神体で、大神神社の摂社(本社に付属し、その祭神と縁故の深い神をまつった神社)です。病気平癒の神様で、ここから三輪山への登山をして薬水とされる湧き水を汲んできて飲むのです。登山する時間も体力もない私は、神社で売られていた「御神水」とラベルが貼られたペットボトル入りの水を購入して持ち帰りました。1000円でも売れそうですが、1本100円というのが良心的な気がしました。冷やして家族で分け合って有難く飲み干しました。

    老舗そうめん處 森正

    老舗そうめん處 森正

    三輪山と聞いて、三輪そうめんを思い出す方も多いでしょう。そう、ここ三輪は日本中で知られるそうめんの産地です。いや、産地という以上にそうめん発祥の地なのです。参拝の後はグルメ旅開始です。
    神社の二ノ鳥居のところに、老舗のそうめん屋さんがあります。その名は「そうめん處森正」。老舗というからきれいで気取った店かと思ったら、なんと屋外にテーブルと椅子が置かれ、エアコンもなし。暑い日で汗だくだったので、エアコンがないのは困りましたが、その分昔ながらの情緒はたっぷり。冷たいお茶をポットでお替わりしつつ待っていると、一緒に頼んだかき氷が先に出てきました。黒蜜とわらび餅入りできな粉がかけてあるかき氷はクールダウンに最高。すぐにそうめんも登場。大きな氷の上に乗せられてひんやり美味しいそうめんです。柿の葉寿司も奈良らしく、本場でいいお味でした。

    1日め その③ 三輪→桜井→長谷寺→榛原→曽爾村・森のオーベルジュ 星咲~きらら~泊

    関西人に長谷寺といったら五重塔もあるこちら!

    関西人に長谷寺といったら五重塔もあるこちら!

    ランチを食べて元気が出たら、今度は午後のパワースポット巡り開始です。三輪から長谷寺に向かいます。桜井から近鉄長谷寺駅へは近鉄で約6分。近鉄長谷寺駅から長谷寺へは徒歩15分で到着です。長谷寺といえば関東の人は紫陽花で知られる鎌倉の長谷寺を思い浮かべますが、関西の人は奈良にあるこの長谷寺のことを指すのです。素晴らしい真言宗の総本山で西国三十三所第8番札所で見ごたえ満点。舞台造りの本堂は清水寺の舞台のよう。階段をどんどん上がっていくと五重塔まであります。またここは花の寺として有名で、7000株もの牡丹があります。長谷寺にある愛染明王は小さいながらもパワーを感じる仏像でした。

    「森のオーベルジュ 星咲~きらら~」のリビングルーム

    「森のオーベルジュ 星咲~きらら~」のリビングルーム

    1日目の宿に選んだのは「森のオーベルジュ 星咲~きらら~」です。近鉄長谷寺駅から榛原まで近鉄で約5分。榛原よりタクシーで約30分で到着。(オーベルジュの方で有料送迎の手配も可能)
    奈良県東部の辺境にある標高550mに位置する曽爾村(そにむら)。自然の美しいのどかな村に、1日1組限定の小さなオーベルジュがあります。
    料理と農業を学んだご夫婦が二人で始めた静かなオーベルジュでは、里山の風景を眺めながらゆったり寛ぎの時間を過ごせます。お食事の美味しさはかなりのレベルです。自家農園で収穫した野菜をはじめ、曽爾村の美味しい野菜や地元の食材、大和ポークや大和牛などを使った料理は、どれもが驚きの絶品ぞろい。ご夫婦との語らいも忘れ難いひと時となりました。

    2日め その① 曽爾村・森のオーベルジュ 星咲きらら→一如庵でランチ

    メインは上質な大和牛のロースト

    メインは上質な大和牛のロースト

    部屋の半露天風呂はマダム特注の信楽焼のブルーのバスタブが心地よく村の風景を眺めながら何度もお風呂タイムを楽しんだのです。
    清々しい朝。朝食もまた格別のものでした。トマトウォーターの透明なジュースから始まり、味わい深い野菜スープ、自家製ヨーグルトに村の米粉を使ってマダムが焼いためちゃ旨クロワッサン、野菜の美味しさがダイレクトに感じられるサラダ、また卵料理にベーコン添えなど、朝は食欲が出ない私が、クロワッサンをお替りしたほどです。
    珠玉の時間も終わりを告げ、名残惜しい気持ちでオーベルジュをチェックアウト。今日もパワースポット巡りと美食店探しの旅は続きます。

    季節ごとに野菜が変わる箱寿司。夏の今は茄子

    季節ごとに野菜が変わる箱寿司。夏の今は茄子

    森のオーベルジュ 星咲きららからタクシーで20分で「一如庵(いちにょあん)」へ向かいます。単品のオーダーができるのは12時まで。13時からは予約のコース料理のみということで、11:30の予約で軽く単品をオーダーします。蕎麦・菜食と謳っているだけあって、野菜を使った料理が美味しいのです。中でも絶品なのが「大和菜寿司」(季節野菜の箱寿司寿司8貫 1,650円)。今は夏なので茄子の寿司です。最初は魚が入っているかと思うほど深い味わいなのは、茄子を油で炒めているからで、大葉を挟み湯葉で巻いた箱寿司は生姜を載せていただくとさっぱりしていくつでも食べたくなる美味しさ。蕎麦はむしろ普通で、ここではこのお寿司や季節野菜の天ぷらなどを蕎麦と一緒にサイドオーダーするのがおすすめです。数に限りがあって込んでいると時間がかかるので、あらかじめ予約の際に頼んでおくのがベター。

    2日め その② 一如庵→榛原→室生口大野→室生寺→室生龍穴神社→室生口大野

    室生寺の入口へ向かう太鼓橋

    室生寺の入口へ向かう太鼓橋

    食後は女人高野として名高い室生寺を目指します。一如庵から近鉄榛原駅まではタクシーで10分。徒歩だと約50分。榛原から室生口大野までは近鉄で6分。室生口大野から室生寺までバスで15分。回数が少ないため、タクシー利用も考えたほうがベターでしょう。
    室生寺は平安時代初期に建てられた国宝の五重塔が印象的です。同じく国宝の金堂や本堂、重要文化財の弥勒堂などがあります。室生寺が女人高野と呼ばれるのは、かつて高野山が女人禁制だったため、女性もお参りできるよう弘法大師・空海が格式のあるお寺として室生寺を開いたためだそうです。

    室生龍穴神社

    室生龍穴神社

    室生寺に続いて参拝するのは室生龍穴神社です。そこまでは徒歩10分と近くにあります。室生龍穴神社は奥の方に龍の穴があり、パワースポットになっています。龍は繁栄を意味し、雨乞いの神様とも言われています。
    またここには連理の杉と呼ばれる2本の杉の木が縁結びの信仰の対象となっています。古くから夫婦杉とも言われ、その形から夫婦和合・家庭円満ひいては家運隆昌の神が鎮まるところとされているのです。

    2日め その③ 室生口大野→大野寺→室生口大野→大阪上本町

    大野寺の向こうに遠目で見える弥勒摩崖仏

    大野寺の向こうに遠目で見える弥勒摩崖仏

    次に目指す大野寺へは室生口大野駅より徒歩5分。このお寺は824年に弘法大師が室生寺を開創した際、西の大門として建立されました。後に鎌倉時代の初期、1207年、宇陀川の対岸にそそり立つ岩壁に弥勒摩崖仏が彫られたのです。大野寺の前からは、宇陀川の美しい流れと共に、対岸の岸壁に刻まれた高さ約14mの巨大な弥勒菩薩像を眺めることができるのです。

    宇陀川の畔は美しい自然が溢れている

    宇陀川の畔は美しい自然が溢れている

    多くのパワースポット巡りをした1泊2日の旅もいよいよ終わりを迎え帰途につきます。室生口大野より、大阪上本町までは近鉄急行で約1時間。東京方面は行きと同じ2つのルートがあります。室生口大野→名張→名古屋 近鉄、名古屋→東京 新幹線。また、室生口大野→大和八木→京都 近鉄、京都→東京 新幹線利用となります。

    まとめ

    各寺社でゲットした御朱印は大切に

    各寺社でゲットした御朱印は大切に

    パワースポットとグルメの旅、いかがでしたか?たくさんのパワーをチャージして、また明日から頑張ろうという気力がみなぎってくるはずです。せっかく奈良方面を旅するなら、次回はこんなプランも計画に入れてみてください。(2021年8月訪問)

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