ワイズキッチン（Y’S KITCHEN）(フレンチ・イタリアン/唐津市/佐賀県）～新鮮な唐津の魚介と野菜中心の料理をお手軽に！

すっきりしたお洒落な外観

佐賀県の唐津は海も山もある食材の宝庫です。近年、料理人たちが注目して唐津やその周辺の田舎にお店を出す人も増えてきているようです。
唐津の和多田というエリアにある「Y’S KITCHEN」は地元出身のオーナーシェフ中江 義行氏のお店です。ホテルなどで12年もの経験を積んだ後、2002年12月にこのお店をオープンし、奥様と二人でお店を切り盛りされています。今ではミシュランの1ツ星も獲得した人気店となっているのです。
唐津の食材を駆使したフレンチやイタリアンがミックスした料理は野菜と魚介中心。特にランチは肉が出ない「魚介と野菜のコース」のみと私好みの設定です。あっさりしたランチを求めて3000円のお手頃のランチコースを頂きました。

ランチコース　3000円のコスパ最強ランチの内容は？

お安いランチでもテーブルセッティングは完璧

1月の平日のランチとあって、たまたまほかのゲストはおらず貸し切りでゆったりした気分のランチでした。3000円のコースなのでカジュアルなイタリアンだと思っていたのですが、テーブルにはきっちりしたメニューも置かれ、6皿の充実した内容でした。
どれもユニークで手抜きのない美味しい料理の数々で、さすがは1ツ星お店だと感心。パンも自家製で熱々焼き立てのフォカッチャが嬉しいのです。

カボチャ・人参・紫雲丹のムースにマスのキャビア

まず一皿目のアミューズが近くの糸島のカボチャ、人参、屋形石の紫雲丹のムースをカリカリのバゲットに載せて、その上にはたっぷりのフレンチキャビアと呼ばれる鱒のイクラをスパークリングワインと一緒に頂きます。
次は鎮西町のミズイカと糸島のプンタネッラ。プンタネッラはチコリの一種です。椎茸とイリコのパウダーがホッコリする和の味わいもプラスし、さっぱり食感のよい一品です。添えられたナスタチウムが傘みたいで可愛いのです。
メニューにはすべて唐津の地名が入っています。地元の新鮮で豊かな食材が駆使されているのです。

唐津の豊かな食材を駆使した料理に魅了

ミズイカとプンタネッラ

次の前菜は同じく鎮西町のアコヤ貝。浜玉のムカゴと北波多のコールラビ（アブラナ科の野菜）のペースト、チーズを炙って加えています。あっさりして帆立より噛み応えのある貝で、面白い取り合わせでした。
パスタは熱々のスパゲッティーニが登場。鰺の仲間のヒラスとトマトのソースです。肉の代わりに魚を使ったトマトソースラグーみたいなパスタで、適量で美味しく完食。

スパゲッティーニ。熱々なのも高評価

メインは加唐のヤガラのグリル。イエローカリフラワーのソースで芽キャベツが添えてあります。初めて食べるヤガラです。ヘラヤガラなどのように細長い魚のようです。これだけちょっと私には量が多すぎて少し冷めていたせいもあり途中でギブアップでした。
パレットデザートと題したデザートは、たしかにパレットに分類して6種類。クレームブリュレ、コーヒーのメレンゲ、ピスタチオのケーキ、イチジクのアイスなどがずらりと並びました。
マダムの丁寧な接客で、貸し切りの豪華なランチタイム、お腹いっぱいで満足でした。　(2022年1月訪問）

まとめ

パレットデザートもコーヒーとともに味わいました

その夜のディナーが重い予定なので、軽いコースにしたのですが、せっかく来たのでもっと高いコースを食べればよかったのかもしれません。でも本当に美味しいお店は安いコースでもある程度その素晴らしさはわかるものです。そしてここY’S KITCHENの美味しさも体験することができました。次回チャンスがあれば、ぜひシェフの他の料理も味わってみたいと思いました。