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旅行を計画する時、あなたがホテルや宿を選ぶ基準は何でしょうか?ホテルのグレード?ロケーション?インテリア?温泉の湯の良し悪し?あるいはサービスでしょうか?そうした条件はもちろん大切ですが、やはり何といっても外せない基準が「食事」ではないでしょうか?食事の良し悪しで、そのホテルや宿の印象は180度変わることがあります。せっかく泊まるなら、驚きのある絶品料理の出るところをチョイスしたいものです。
そこで今回、フアイブペンギンズでは全国から美食の宿ベスト10を厳選しました。ではどういう点で素晴らしいのか、その詳細は下記本文をご参照ください。
(順不同。掲載順は評価の順ではありません)
藤の花ホテル (霧島温泉/鹿児島県)
鹿児島県の霧島温泉に2019年オープンした新しいオーベルジュ「藤の花ホテル」。名古屋でフラワーギャラリーを経営するオーナーの藤田禮子氏が依頼し、メキシコ人デザイナー・クルス氏による斬新で上質なインテリアが話題です。オブジェのような調度品が置かれたメゾネットスタイルの部屋は80平米で、二階がベッドルームとリビングのスペース。一階はバスルームで、庭には霧島温泉の源泉かけ流しの専用露天風呂があります。3室だけしかない贅沢でスモールラグジュアリーなオーベルジュなのです。
オーベルジュ内のレストラン「モリーノ」はイタリアン。料理の味は予想もしていなかったほど素晴らしく、メニュー構成、素材、味付け、量すべてが理想的な9コースのディナーを素敵な環境の中でゆったりと頂くのは、まさに至福の時間。ご夫婦2人で営むお店で、ご主人がシェフを、味わい深い焼き立てパンとスイーツ担当は奥様です。絶品料理に加え、おふたりの優しいもてなしに身も心も癒されるのでした。
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里山十帖 (大沢山温泉/新潟県)
古民家宿で「ローカル・ガストロノミー」を追求している宿があります。新潟の大沢山温泉の廃業寸前の旅館を買い取って、おしゃれでモダンな古民家風温泉宿に生まれ変わらせたのが、雑誌「自遊人」の編集長で知る人ぞ知る岩佐十良氏です。和モダンでお洒落な宿で、目の前に広がる絶景を眺めながら入れる心地よい露天風呂のひとときも忘れられません。
宿のお食事処は早苗饗SANABURIと呼ばれています。ここで美食を生み出しているのは、注目の女性シェフ桑木野恵子氏。かつてヨガインストラクターやアーユルベーダをしていたという経歴の持ち主です。地産地消、地域の食材を使ったオーガニックでデトックス効果絶大なローカル・ガストロノミーの定義に基づいた料理の数々。どれもがクセもなく味わい深く、食べれば幸せな気分になれるのです。南魚沼という土地柄、ここでのメインディッシュと自慢するご飯の美味しさには感動のひと言です。
著莪の里 ゆめや(岩室温泉/新潟県)
主張しないことでこちらも心底くつろげる宿がありました。緑豊かな純和風旅館「ゆめや」。宿のパンフレットに書かれていた「なにも主張しない心地よさ」を体験すると、誰もが魅了されて、また行きたくなります。気取ったインテリアなどはなく、リラックスできる空気が漂っています。もちろん温泉は心地よく癒されます。
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藤井荘 (山田温泉/長野県)
信州の小布施から約10キロの標高800mほどの渓谷沿いにある老舗温泉宿「藤井荘」。リノベーションされて、ガラス越しに目の前に広がる一面の緑の美しい眺めに驚きます。
でも本当の驚きはお食事にありました。創作性に溢れる美食のディナーは美味しさと同時に楽しい趣向でもてなしてくれます。
お造りで出た信州サーモン。濃い卵黄に浸けて薬味を巻き付けて、これが絶品!こんなに美味しい食べ方があったとは!
和風オイルフォンデュである、この宿の名物「ぽんぽん鍋」。昔はタヌキの肉も揚げていたとか。新鮮な野菜に海老、ポークなどを串に付けて目の前の専用鍋で自分で揚げます。信州ポークにはチーズを巻いたり工夫があり飽きが来ません。油がポンポンはじく音からそう名付けられたとか。思い出に残るメニューとなりました。
里山オーベルジュ薪の音 (南砺市/富山県)
オーベルジュと名乗るホテルはお食事に重点を置いているのは当然ですね。でもこれほど美味しい料理を、居心地いい空間で、1日3組限定という贅沢気分で味わえる宿があるとは・・・・富山県の南砺市にある「里山オーベルジュ 薪の音」がそんなオーベルジュです。
地元出身のシェフの料理はどれもが創作性抜群で申し分ないもの。和洋折衷で飽きさせないメニュー構成です。
ユニークな発想と可愛い盛り付けの9種類の前菜など、考え抜かれたフレンチの数々に、焼き立てホカホカのカボチャ入りパン。締めは釜戸でじっくり炊き上げたこだわりのご飯とお味噌汁とお漬物という具合で、我々日本人には何より嬉しい組み合わせ。干し柿のブランデー漬けを練りこんだキャラメルアイスクリームのデザートも絶品で、最後の最後まで満足のいくお料理の数々でした。翌朝はあっさりした和食がまた感動です。
THE HIRAMATSU HOTELS & RESORTS 賢島 (賢島/三重県)
近鉄賢島駅から車で10数分。英虞湾を望む丘の上に建つひらまつ賢島。1日8組限定で行き届いたおもてなしをしてくれる温泉リゾートです。
THE HIRAMATSU HOTELS & RESORTSのホテルだけあって、フレンチのお食事が充実しています。いくつかある素敵なラウンジ風のお部屋を、各ゲストに割り当てて個室のダイニングはゆとりの安心感。
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オーベルジュ・ド・ぷれざんす桜井 (桜井/奈良県)
「オーベルジュ・ド・ぷれざんす桜井」は歴史文化が色濃く残る奈良・桜井の地にあって、THE HIRAMATSU HOTELS & RESORTSのチェーンのホテルとして、9室のラグジュアリーなオーベルジュとなっています。こちらも賢島同様に、グルメに定評があり、美食目的に訪れるゲストも多いのです。
大和野菜、大和ポークに大和肉鶏をはじめとする奈良の地元食材を使用する地産地消。その独創性とレベルの高さに定評があり、味噌など日本独自の食材や調味料を用いた料理は、私たち日本人の口に合った味わいでありながら、見事なフランス料理に昇華され、奈良発のフランス料理を世界に発信しているのです。
海音真里 (小豆島/香川県)
オリーブの島小豆島。ここにあって13農園の44銘柄のオリーブオイルをその都度料理に合わせ厳選して利用するという宿があります。まさにオリーブオイル尽くし!ヘルシーな極上の島宿として人気が高い「海音真里」です。
ワインのソムリエのように、オリーブオイルのソムリエがここにはいます。ワインセラーならぬ、品質管理のためのオリーブセラーもあります。
「オリーブ会席」と呼ばれる宿で頂くディナーは、オリーブを食べて育ったオリーブ鶏やオリーブ牛のお皿も含まれています。ここ小豆島でしかなしえない、究極のオリーブ料理。創造性に溢れ、驚きに満ちた料理の数々が登場します。風光明媚な小豆島で全6室だけの小さな宿に滞在し、ゆったりお風呂に浸かり、美食を堪能。こんな贅沢って他にあるでしょうか?
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滝乃家 (登別温泉/北海道)
美食の宿として1番目にご紹介するのは登別温泉の老舗旅館「滝乃家」。
9種類の泉質がある登別温泉ですが、硫黄泉、鉄泉、ラジウム泉、食塩泉の4種類を持つその湯にも恵まれた宿です。サービスもきめ細やかでさすが老舗の人気旅館です。
でも一番の注目が食事。この宿のお食事は普通の老舗旅館にはめったにないほど特筆すべき素晴らしさなのです。元々大正時代は割烹だったという滝乃家。普通の宿なら料理長が作るものですが、ここはなんと和食担当の料理長と洋食担当のシェフの二人体制なのです。
シェフはメインの肉料理とデザートを担当し、そのほかは料理長が作るというスタイルです。和食は出汁の風味が引き立つような繊細な味付け。食材の組み合わせもユニークですが、名物の「馬鈴薯(いも)もち」は一度食べたら忘れられない美味しさ!メインの肉料理はシェフ渾身の絶品トウモロコシソース。和洋折衷で飽きがこないメニュー構成です。おかげで、ここに泊まることを目的にした北海道旅行を3度計画したほど、食事に期待ができる宿なのです。
スノーピークフィールドスイート白馬北尾根高原 (長野県)
白馬の北尾根高原、標高1200ⅿに広がる大自然の真っただ中、とびきり魅力的な極上グランピング「スノーピークフィールドスイート白馬北尾根高原」が夏限定でオープンします。標高3000ⅿ級の北アルプスの山並み、トレイルウォーキングやネイチャーフラワーパーク見学から始まってハイキングやトレッキング。そして心地よい美肌の温泉。キャンプなのに高級ホテルのような設備とサービスがここにはあります。
そしてこのグランピングで最も重視されているのが食です。なにしろディナータイムはまだ明るい4時半のアペリティフタイムからスタートします。宿泊プランはオールインクルーシブで、豪華なアペリティフタイムから始まるディナーやその際のワインペアリングなどドリンク代も込み。焼き立てパンや本格的ミネストローネスープもあるゴージャスな朝食で終わりではなく、アクティビティを終えた後のランチのお弁当も用意してくれるのです。誰しもがこの美食のグランピングの虜になってしまうのです。
まとめ
いかがでしたか?温泉宿やホテルに泊まるとき、そこでの食事の良し悪しで宿の評価が大きく左右されますね。美食の宿は泊まるだけで幸せになれる。だから、今度の宿チョイスではこうした情報を生かして選んでみてくださいね。